債務整理のメリットは?借金がなぜ減額・免責となるのか解説

「債務整理にメリットなんて無い」と思っていませんか?

じつは、債務整理することによるプラスの効果は意外と大きいんです。

「債務整理=最終手段」というイメージが強いため、デメリットが大きいように思われています。

あなたもきっと、債務整理に対してネガティブな印象をお持ちのはず。だから、この記事に書いてあることは、信じられないかもしれません。

そこで今回は、債務整理の知られざるメリットをご紹介します。きっと、債務整理に対する考え方がかわりますので、最後までお付き合いただけますと幸いです。

債務整理のメリットとは?

債務整理のメリットを簡単にいえば、「借金が減らせる」ということに尽きます。

そもそも、借金返済が困難な方を救済するための仕組みですので、当然と言えば当然ですが……。

ただ、債務整理には大きく分けて3つの方法があり、それぞれにメリットがあります。

そこでこの項では、債務整理手続きごとのメリットをまとめてみます。

任意整理のメリット

任意整理のメリットとしては、以下の4つがあげられます。

  1. 整理する借入対象が選べる
  2. 官報に住所・名前が載らない
  3. 手続きにかかる時間が短い
  4. 弁護士(司法書士)費用が抑えられる

任意整理のメリットとして大きいのは、借金整理をする借入を選択できるという点です。借入先が複数ある場合、一部の借金だけを整理して、残りの借入は整理せずに従来どおり返済することができます。

たとえば、借入先が3社あるなかで「保証人付きの借入」があった場合、任意整理の対象に含めると保証人に影響を及ぼすことになります。

保証人は家族や親戚などにお願いすることが多いため、代わりに返済義務が発生したとなれば関係悪化は避けられません。

また、自動車ローンを整理の対象とすれば、当然、車を引き上げられてしまいます。このように最悪の事態をさけるためにも、任意整理を選ぶメリットは大きいです。

任意整理は「官報」に住所・名前が載りません。また、家族に内緒で手続きすることが可能な手続きであることもメリットといえるでしょう。

借りに任意整理しても、ブラックリストに登録されることは避けられません。

しかし、債務整理の手続きのなかでは期間が短く、弁護士(司法書士)への費用も抑えられますので、金銭的な負担が小さいこともメリットといえるでしょう。

個人再生のメリット

個人再生のメリットとしては、以下の2つがあげられます。

  1. 家を売らずに済む
  2. 借金を大幅に圧縮できる

個人再生のメリットとして大きいのは、「家を残せる」ということです。

個人再生は、任意整理のように整理する借入対象を選べません。個人再生も財産を処分して返済にあてることが基本ですので、当然、家や車も換価の対象といえます。

しかし、個人再生の「住宅ローン特約」をつかえば、住宅ローンの返済を組み直し返済を続けることができるのです。そして、住宅ローン以外の借入は減額の対象とできますので、家に済みながら残りの借入を支払っていくことができるのです。

また、個人再生はとても減額幅が大きい手続きです。家を残せるうえに大幅な減額が可能ですので、住宅ローン支払い中で借金の額が大きいかたにとってメリットが大きい手続きといえます。

個人再生の減額幅は以下の表のとおりです。

借入金額個人再生後の金額
100万円未満その金額を返済する
100万円以上500万円未満100万円
500万円以上1,500万円未満借金総額の5分の1
1,500万円以上3,000万円未満300万円
3,000万円以上5,000万円未満借金額の10分の1

たとえば、借金の総額が400万円あったとしても、個人再生をすれば100万円まで圧縮されます。月々28,000円ほどの返済を3年間続けられれば、完済できてしまうのです。

個人再生は借入金額が多く、住宅ローンを支払い中の方にとってメリットが大きい手続きといえるでしょう。

自己破産のメリット

自己破産するメリットとしては、つぎの2つがあげられます。

  1. 借金がなくなる
  2. 生活の立て直しが可能になる

自己破産のメリットは一つ。借金が「免責される」ということに尽きます。借金を返済する必要がなくなりますので、これ以上のメリットはありません。

もちろん、誰でも自己破産できるわけではありません。「免責不許可事由」に該当しないことが条件ですが、多くの方が実際に借金の返済地獄から開放されています。

たとえば、借入金額が1,000万円以上あったとしても、自己破産の条件を満たせば返済が不要となるのです。

返済が不要となれば、生活に「ゆとり」が生まれます。自己破産後の収入はすべて自由につかえますから、家族のためにつかったり、貯蓄にまわしたりすることもできるのです。

自己破産といえば「最終手段」と思われがちですが、じつはメリットが大きい手続きであると感じています。

債務整理でなぜ減額するのか

債務整理でなぜ減額するのか? もっともシンプルな答えは、「国が認めた合法的な手続きだから」ということになります。つまり、強制力があるからこそ、貸金業者は従わざるを得ないのが現状です。

まともな貸金業者は、「貸金業法」という法律を守りながら営業しています。(闇金業者は、そもそも法律を無視します)

たとえば、あなたが「任意整理」しようと思ったときに、まずは弁護士(司法書士)に相談するはずです。そして、事務所から借入先各社に「受任通知」が送られます。この通知が、法的拘束力のある書面なのです。

借入先は受任通知を受け取ると、お金を貸している人に直接請求することが禁止されます。受任通知が通知されて以降は、弁護士(司法書士)が本人に代わって対応することになるのです。

つまり、債務整理でなぜ減額できるのかという理由は、法律によって決められているからということになります。

債務整理でどれくらい減るのか

任意整理の手続きは、弁護士(司法書士)が借入先と直接交渉することで決定します。そして、任意整理の結果、将来利息のカットや返済期間の延長など、返済しやすい条件で合意される場合が多いです。

以下の表は、任意整理した場合にどれくらい減額されるのかを表しています。完済するまでの利息が免除されるため、借入残高はドンドン減っていきます。

 残債務その他費用支払総額
返済を続けた場合1,000,000円将来利息301,468円1,301,468円
任意整理した場合1,000,000円報酬129,200円1,129,200円
差額172,268円
返済期間は3年・司法書士に任意整理を依頼した場合

また、個人再生の場合は借入金額によっていくら減額されるのか決まっています。詳しくは以下の表をご覧ください。

借入金額個人再生後の金額
100万円未満その金額を返済する
100万円以上500万円未満100万円
500万円以上1,500万円未満借金総額の5分の1
1,500万円以上3,000万円未満300万円
3,000万円以上5,000万円未満借金額の10分の1

そして、もっとも減額効果が高いのが「自己破産」です。どんなに借金がふくらんでも、自己破産すれば借金ゼロとなります。借入先からすれば、絶対に避けたい手続きです。

任意整理は借入先との交渉次第ですので、弁護士(司法書士)の実力次第で合意できる条件がことなります。

債務整理で免責となる場合は?

債務整理で免責となるのは自己破産だけです。裁判所に申立をおこない、認められたら借金返済が免除されます。

もちろん、だれでも自己破産できるわけではありません。「免責不許可事由」にあたる行為をした場合は、自己破産が確定しても、借金が免除されないという結果もありえます。

免責不許可事由とは
免責不許可事由に該当する場合とは、以下のようなケースです。わかりやすく一部だけご紹介します。

  • 一部の債権者に返済すること
  • ギャンブルによる借金(一部例外あり)
  • 裁判所に対する嘘の説明
  • 前回の自己破産から7年経過していない場合など

たとえば、自己破産の申立をする前に一部の債権者だけに返済することは免責不許可事由にあたります。債権者は、債務者の財産から借入額に応じて弁済を受けられるのが前提だからです。

借金の理由がギャンブルであった場合も免責不許可事由に該当しますが、ギャンブルの頻度や額など総合的に見て判断されているようです。

また、裁判所への申立に明らかな「嘘」がある場合でも、免責不許可事由に該当します。

過去に自己破産していた場合、7年経過しないうちに自己破産の申立をおこなうことも免責不許可事由にあたります。

債務整理のボーダーラインはあるの?

債務整理すべきかのボーダーラインは、あなたの借入状況よ収入によって決まります。「借金が100万円以上あれば」といったような、具体的な金額を示すことはできません。

たとえば、任意整理ですと減額したあとの借入を、三年かけて返済することを目指します。減額後の借入が100万円になった場合、月々の返済額は28,000円程度となります。

あなたにとって、月々28,000円を三年間支払っていくことは現実的でしょうか?

もしも、毎月2万円の返済が限界であるならば、自己破産も視野に入れた方がよいかもしれません。家族が入院が入院したり、子どもの進学でまとまったお金が必要になると、一気に返済困難となるからです。

早く返済したい気持ちから、生活レベルを極限まで落として返済にあてる方がありますが、どこかのタイミングで返済不能となる可能性が高いのでおすすめしません。

弁護士・司法書士の先生に相談して、最適な手続きを提案してもらうのがベストです。

債務整理してよかった?楽になった?

債務整理してよかったかと聞かれたら、迷わず「よかった」と言えます。毎月の給料の大部分を返済にあてなければいけなかったので、精神的にギリギリの状態でした。

支払日に入金が間に合わなかったときは、知らない電話番号から何度も着信がありました。怖くて電話には出られませんでしたが、「訴えられなくてよかった」というのが、いまの率直な感想です。

債務整理を依頼するまでは、本当に毎日が不安で、家でも暗い顔をしていたように思います。食事がとれなくなり、夜は不安でなかなか眠れませんでした。

でも、勇気を出して弁護士さんに相談したことで、流れが変わりました。不安な気持ちが一気に解消し、食欲も出て、夜はグッスリ眠れるようになったのです。

肝心な支払いについてですが、債務整理する前に比べて劇的に楽になりました。月々の支払いが一万円減るだけで、これほど生活が楽になるとは思いませんでした。

はじめの数ヵ月は、弁護士(司法書士)さんに支払う報酬を積み立てるのが一般的です。そして、報酬を支払ってから借入先への返済がスタートします。以下の表をご覧ください。

任意整理をする前は、毎月3万円を返済していました。そして、債務整理を依頼後は、報酬額を積み立てるまで借入先への返済はストップします。

返済月12月1月2月3月4月
報酬の支払い0円0円30,000円30,000円30,000円
借入先への返済30,000円0円0円0円0円
備考初回相談正式契約~受任通知
督促停止
報酬支払開始
和解交渉
報酬支払い期間報酬支払い期間
※12月分までは借入先に支払っています。
※1月に正式に依頼し、督促が止まり、返済が中断します。
※2月から7月までの半年間で、報酬を支払っていきます。

そして、報酬額の積み立てがおわると、減額したうえで借入先への返済が再開します。返済額も3万円から2万円に減額となりましたので、返済不要となった差額の一万円は自由に使うことができます。

返済月5月6月7月8月9月
報酬の支払い30,000円30,000円30,000円0円0円
借入先への返済0円0円0円0円20,000円
備考報酬支払い完了借入先と合意減額後の返済開始
※7月までで報酬の支払いが終わる
※借入先と、8月に合意する
※合意した月の翌月から、借入先への返済が始まる

まとめ

ここまで、債務整理のメリットを中心にお伝えしてきました。債務整理はネガティブなイメージが強いものの、実際には生活を立て直すうえで、これほど強力な制度はないと思っています。

また、債務整理は弱者救済が一番の目的であることから、制度を正しく活用すれば、借金が増えるようなことはありません。

生活を切り詰めて、無理して返済し続ける道もありますが、完済するまで何年かかるかわかりません。毎月の返済の中身は、じつは利息がほとんどである場合が非常に多いのです。

債務整理は、完済までの時間を短縮するのに最適な手続きです。一定期間はブラックリストに登録されますが、自力で返済するのか? 減額したうえで返済するのかは、弁護士(司法書士)の先生に相談して、最適な提案をしてもらいましょう。

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