おまとめローンは危険?債務整理した方が安全である理由

「借金の一本化」をすれば、返済がラクになると思っていませんか? 実は、借入額や債権者(お金を借りている会社)によっては、債務整理した方がよい場合があるのです。

なぜなら、借金を一つにまとめても返済がラクにならない可能性があるからです。

そこでこの記事では、「借金の一本化で返済がラクになる人」と「債務整理した方がラクになる人」との違いを解説します。

この記事を読むことで、あなた自身、どうすれば返済がラクなるのかを知ることができるでしょう。

借金の一本化とは?

借金の一本化といえば「おまとめローン」という言葉を聞かれたことがないでしょうか?

複数社からの借入を一社からまとめて借りて、一括返済するという方法のことをいいます。借金を一本化することで、返済の負担を減らすことが目的です。

銀行や大手消費者金融でも取り扱っているため、上手く利用すれば返済総額を減らすことができるのです。

たとえば「東京スター銀行」の場合、おまとめローンの借入総額は、最高で1,000万円まで利用できます。借入期間も10年まで対応しているため、確実に完済を目指せる方には最適です。

保証人(あなたが返済できなくなったときに、代わりに返済義務のある人のこと)は不要ですが、審査が厳しいために誰でも利用できるとは限りません。

自営業や主婦・パート・アルバイトの方は利用できないため、サラリーマン向けのローンといえるでしょう。

借金一本化のメリットとデメリット

借金を一本化する場合の、メリットとデメリットをご紹介します。ご自身の借入状況と照らし合わせて見てください。

借金一本化のデメリット

ここがポイント

借金の一本化(おまとめローン)は、誰が利用しても返済がラクになるというわけではありません。

借金を一本化する前と比べて、利息の総支払額が減らない可能性があります。まとめる前の金利が低い場合、一本化しても利息の支払いが減らない場合があるのです。

たとえば「東京スター銀行」の場合ですと、金利は年12.5%です。現在の返済額よりも少なくなるのであれば、おまとめローンを利用する効果があります。

「東京スター銀行」の返済額を掲載しますので、現在の返済額と比べてみてください。

おまとめ借り入れ額毎月のご返済額
50万円7,318円
100万円14,637円
150万円21,956円
200万円29,275円
300万円43,912円
金利:年12.5%の場合

 

借金の一本化するべきかどうかは、現在の返済額と比較しなければわかりません。一本化すれば、返済がラクになるわけではありませんので注意が必要です。

借金一本化のメリット

ここがポイント

返済総額を減らすことができます。

返済日を一つにできます。

借金一本化のメリットは、大きく2つあると考えます。「返済総額を減らせる」ということと、「返済日を一つにできる」ということです。

以下、それぞれのメリットを解説します。

返済総額を減らすことができる

借金一本化のメリットは、現在より返済額が少なくなる可能性があるということです。

たとえば「スター銀行」の場合ですと、以下のようなイメージとなります。

借入先借入金額返済額(月)おまとめ金額
A社100万円20,000円

29,275円
B社50万円10,000円
C社50万円12,000円
総額200万円42,000円29,275円
東京スター銀行:借入総額が200万円の場合

借入総額が200万円ある場合、「おまとめローン」を利用することで、月々の返済額を12,725円減らすことができるのです。

返済日を一つにできる

返済日が一つになることで、返済の負担を減らすことができます。返済先が一つになることで、管理しやすくなるというメリットがあります。

複数社から借入がある場合、借入先によって返済日が異なる場合がほとんどです。

おまとめローンを利用すれば、うっかり「入金し忘れる」という心配がないのがいいですね

債務整理とは?

債務整理とは、借金を減額したり免責したりする方法の総称です。債務整理には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4つの手続きがあり、借金の状況によって最適な手続きを選択することになります。

 自己破産個人再生任意整理
借金がゼロになる◯(免責決定の場合)
ブラックリストにのる
ブラックリスト
保存期間
免責決定から10年完済してから5年完済してから5年
家を残せる△(条件あり)
車を残せる△(条件あり)△(条件あり)
借金総額
200万円以上
家族への影響なし(条件あり)なし(条件あり)なし(条件あり)
仕事への影響なし(条件あり)なしなし
転職への影響なしなしなし
結婚への影響なしなしなし
戸籍への影響なしなしなし
選挙権への影響なしなしなし
パスポートの発行
年金への影響なしなしなし

上記の表で示すとおり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、弁護士・司法書士の先生と相談して、あなたに最適な手続きを提案してもらいましょう。

債務整理のメリットとデメリット

債務整理のメリットとデメリットについてお伝えします。債務整理を検討するうえで、特徴を理解しておくことは重要だからです。きちんと理解したうえで、債務整理すべきか判断してください。

債務整理のデメリット

ここがポイント

ブラックリストにのります。

弁護士・司法書士費用がかかります。

債務整理のデメリットは、大きく分けて2つあると考えます。まずは「ブラックリストにのる」ということです。そして2つ目は、「弁護士・司法書士費用がかかる」ということです。

ブラックリストにのる

「ブラックリスト」にのると、住宅ローンやカーローンなどの高額なローンが組めなくなります。また、クレジットカードが使えなくなったり、新規でクレジットカードを発行することができなくなるのです。

ブラックリスト期間は最長で10年(確実ではありません)といわれており、その期間は「現金生活」を中心に考える必要があります。住宅や車を購入するつもりであれば、購入時期を先送りしなければいけません。

借入ができなくなるとはいえ、永遠に制限されるわけではありません。期間が経過すれば家も車も購入可能ですので、それほど恐れることはないのです。

弁護士・司法書士費用がかかる

債務整理をする場合、弁護士・司法書士費用がかかります。債務整理の手続きは、個人でおこなうのは非常に困難です。

手続きの多くは、平日の昼間におこなう必要があります。仕事中に抜け出したり、手続きのたびに休むことなどできないですよね?そのため、弁護士・司法書士に依頼するのです。

報酬額の内訳(料金はすべて税別)弁護士司法書士
着手金(受任時に受領する料金)上限規制はなし規定なし
定額報酬規定なし債権者一人あたり5万円以内
解決報酬一社あたり2万円以下が原則規定なし
減額報酬減額分の10%以下減額分の10%以下
過払金返還報酬・訴訟によらない場合→回収額の20%以下
・訴訟による場合→回収額の25%以下
・訴訟によらない場合→回収額の20%以下
・訴訟による場合→回収額の25%以下
手数料実費実費

手続きにかかる費用は、各社とも大体同じですが、詳しくは個別に問い合わせてみましょう。

債務整理のメリット

債務整理のメリットは、借金を確実に減額できるということです。おまとめローンで月々の支払いは少なくなっても、返済期間が長くなるため返済し続ける体力が必要になるのです。

その点、債務整理は借金を確実に減らせるため、月々の返済が苦しく、いますぐ開放されたいという人におすすめできます。

弁護士・司法書士費用もかかりますし、ブラックリストにのるというデメリットもありますが、再出発を図るには最適です。

国がつくった安心・安全な制度ですから、まずは相談だけでもしてみるとよいでしょう。

借金の一本化で返済できる人と債務整理した方がよい人

借金を一本化すべきか、債務整理に踏み切るべきかを判断するうえで最適な方法をお伝えします。具体的には以下の基準をもとにして、どちらが自分に合っているのかを判断してください。

借金の一本化で返済がラクになる人

ここがポイント

借金の一本化(おまとめローン)をおすすめできる人は、返済に余裕がある人だけです。月々の返済が苦しいから「一本化」しようなどと考えてはいけません。もう一度、借入総額と収入のバランスを考えてみましょう。

借金の一本化をおすすめできるのは、現在よりも返済がラクになる人です。毎月の返済が苦しいわけではないが、できれば一箇所にまとめて、利息を減らしたいと考えている人が対象となります。

借入先借入金額返済額(月)おまとめ金額
A社100万円20,000円

29,275円
B社50万円10,000円
C社50万円12,000円
総額200万円42,000円29,275円
東京スター銀行:借入総額が200万円の場合

たとえば上記のように返済額を減らすことができるため、利用する価値はあると考えます。

ただし、月々の返済が苦しいから「おまとめローンを利用してラクになりたい」と考えるのであれば、おすすめすることはできません。仮に借金をまとめることができたとしても、返済が続くことに変わりないからです。

「おまとめローン」はギリギリの返済を続けている人にはおすすめできません。無理なく返済しているが、もう少し負担を減らしたいと考えるひとにおすすめのローンなのです。

債務整理した方がよい人

「おまとめローン」ではなく、債務整理した方がよい人をご紹介します。債務整理した方が早く、確実に借金を減らすことができるからです。債務整理をおすすめできるのは、以下のようなケースに該当する場合です。

過払い金がある場合

ここがポイント

「過払い金」の有無を調べるには、弁護士や司法書士に相談しなければいけません。相談費用は過払い金から精算できますので、費用を準備する必要はないのです。

「過払い金」が戻れば、ブラックリストにものりませんので、相談だけでもしてみましょう。

「過払い金」がある場合は、借金の一本化をすべきではありません。弁護士・司法書士に調査してもらった結果、お金が戻ってくる可能性があるからです。

「過払い金」とは、払い過ぎた利息のことをいいます。平成22年の「貸金業法」改正により、払いすぎた利息を取り戻せることになったのです。

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過払い金返還請求できる範囲

法律が改正される前の金利は、「出資法」の上限金利である29.2%でした。一方、「貸金業法」の上限金利は20%でしたので、ほとんどの業者は「出資法」の上限金利を請求していたのです。

しかし、「貸金業法」の改正によって金利が下がったことから、「グレーゾーン金利」は廃止となり、差額分を取り戻せることになったのです。

借入元本利率
10万円未満20%
10万円以上100万円未満18%
100万円以上15%
※元本とは、利息を除いた借入金額のことです。

多重債務にある場合

ここがポイント

借金の一本化(おまとめローン)をすることができても、月々の返済が継続することに変わりありません。一本化することで返済期間は長期化しますので、債務整理する方向でも考えてみましょう。

多重債務にある人の場合、借金の一本化をすべきではありません。多重債務にある人は、収入に対して返済額が多い傾向があります。

つまり、借金を一本化して月々の返済額が少なくなったとしても、返済が苦しい状態は改善しないということです。

現在、多重債務で返済が苦しいという方は「債務整理」をおすすめします。任意整理は利息の返済をストップできますし、個人再生や自己破産なら更に大幅な減額ができるからです。

まずは、現在の収入と借入のバランスを考えてみましょう。「家計簿」をつけてみると、収入と支出を比べることができますのでおすすめです。

収入項目金額支出項目金額
夫の給料200,000円返済額40,000円
妻の収入150,000円住宅ローン70,000円
車のローン30,000円
合計350,000円合計140,000円

まとめ

いかがでしたか?

おまとめローンは便利ですが、誰でもおすすめできるローンではありません。「現在の返済が苦しいから」という理由で申し込んでも、結局返済が苦しくなってしまう場合が多いからです。

減災の返済が苦しいわけではないが、できれば返済の負担を軽くしたいという人におすすめのローンといえます。

現在も返済が苦しく、少々減額しても返済がむずかしいという方は、迷わず債務整理の相談をうけてみるべきです。弁護士・司法書士に相談すれば、よりよい解決策を提案してもらえます。

債務整理にもデメリットはありますが、借金を減らす方法としては、安心・確実な方法です。国がつくった手続きですので、積極的に利用して問題ありません。

あなたが一日も早く借金地獄から開放されて、笑顔で毎日が過ごせることを願っています。

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