入院中の家族に借金があったらどうすればいい?

わたし
わが家は夫婦二人とも働いて、やっと生活できる状態。

住宅ローンで生活はギリギリ……

それなのに、妻が入院することになってしまった。(-_-;)

このままじゃ、借金返済どころか、生活することさえ難しいです(泣)

先生
奥様、心配ですね……。

病気のことで頭が一杯なのに、借金のことなんかで頭を悩ませたくないですよね。

お金のことなんか心配せずに、治療に専念したいものです。

住宅ローンを支払っているために、二人で働いて、やっと生活できている家庭は多いです。実際、私がそうなのですが……

さらに、家族がふえれば様々なことにお金が必要です。食費や教育費など、子どもの成長とともに出費額も増えていきます。

夫婦二人とも、元気に働けているうちはよいのですが……

どちらか一方が病気やケガ入院することになると、一気に生活は厳しくなります。場合によっては、新たに借金をしなければ生活できない状況にさえおちいるのです。

医療保険にでも入っていれば、こんなときは保険会社の方で色々とアドバイスをしてもらえます。

しかし、最近は「無保険」の方も多いため、いざというときに本人だけでなく、家族が金策に苦労するケースもあるのです。

「自分には関係ない」と思っていても、人間は必ず歳をとります。ずっと健康が自慢だった人でも、年齢とともに、病気になりやすくなるのです。

そこで今回は、本人や家族が入院した際に慌てることがないように、「もしも」の際の借金対策についてお話しします。

病気になっても借金返済すべき?

病気で入院していても、借金は返済しなければいけません。お金を借りた際に契約に同意している以上、約束を守ることは「義務」だからです。

支払日になって、通帳にお金が入っていれば問題ありません。

引き落としできない月は、別途、請求書が送られてきます。おの場合は、コンビニなどで手数料を払って支払わなければいけません。借入先によっては、自宅や携帯に電話がかかってくることもあります。

さらに、支払日に間に合わない月が3か月程度続くと、「ブラックリスト」登録されることもあります。

そして、その後は返済が遅れるたびに、職場に電話をかけてくるなど、督促がエスカレートしてくるのです。(実際、筆者は会社に電話がかかったことがあります……)

わたし
厳しいんですね……(・_・;)

入院することになったのは想定外なんだから、退院するまで返済を待ってくれる法律とかないのかな?

先生
残念ですが、特例はありません。

ケガや病気で入院しても、借金は返さないといけないのです。

そして、半年以上滞納している場合は、さらに状況は深刻です。

まず、自宅に「内容証明郵便」が届きます。これは、債権者(借入先)から債務者(借受人)への意思表示です。具体的には、調停(話し合いをすること)や訴訟の準備をしていることを通知する内容となります。

それでも返済されない場合、借入先はさらに強硬な手段に出ます。具体的には、「強制執行」の準備に入るのです。

強制執行がおこなわれると、借入金額に相当する財産の「差し押さえ」がおこなわれます。差し押さえられた財産(預金や車、不動産など)は強制的にお金に換えられ、借金の返済に充てられるのです。

このような状況におちいらないよう、早めに対策することが重要です。

借入先から内容証明郵便が届いたときは無視するのではなく、すみやかに弁護士・司法書士に相談しましょう。

旦那に借金があるのに病気で入院したら?

親父に借金が あったなんて…

親父に借金が あったなんて…

入院したことがきっかけで、旦那さんに借金があることが発覚することは多々あります。元気なときは旦那さんが返済をやりくりしているため、奥さんが気づくことはありません。

しかし、入院することになればお金のやりくりが難しくなります。当然、通帳の管理は奥さんや他の家族にお願いすることになるでしょう。

奥さんに通帳の管理をお願いすることになれば、借金があることを打ち明けるしかありません。だまっていても「引き落とし日」はきますので、口座にお金を入れておく必要があるからです。

しかし、借金があることを知らされた奥さんは大変です。いままで借金があることなど知らなかったわけですから、急に出費が増えたように感じます。

さらに、借金の返済に加えて、入院費用も捻出しなければいけません。場合によっては、新たに借入しなければいけないと考えてしまうでしょう。

入院が長期化すれば、会社を休まざるを得ません。勤務先によっては、休職扱いとなり、給料がカットされることもあります。

入院費用については、加入している保険会社の担当の方に相談するとよいでしょう。保険に加入していない場合でも、公的な制度制度(高額医療費貸付制度)を利用すれば、自己負担を一定金額までにおさえることができます。

しかし、旦那さんがつくった借金は今までどおり請求されてきます。旦那さんがつくった借金であっても、奥さんが支払わざるを得ません。(理不尽な話しですが……)

すみやかに返済しなければ、最終的に強制執行がおこなわれ、自宅を失うことにもつながります。

このような事態にならないためにも、内緒の借金があれば夫婦で共有しておきましょう。どちらか一方に借金があるために、生活できないほど追い込まれることもあるからです。

病気で入院中の父に借金があったら?

ある日突然、身に覚えのない借金を背負うことになったらどうしますか?

実際、このようなケースは存在します。親がつくった借金を、子どもが引き継ぐことがあるのです。(民法887条)

具体的には、親が借金を背負ったまま亡くなるというケースです。これは、現実として起こりうる問題です。

具体例

  1. 父母が離婚した
  2. 子ども二人は父親の戸籍に入る
  3. 父が借金を抱えたまま死亡
  4. 相続人である子ども二人が借金を引き継ぐ

上記の例では、父親が借金を残して死亡したケースです。

一般的に、借金があることを子どもに話している親は少ないです。やはり、「恥ずかしい」という気持ちがあるからでしょう。

しかし、亡くなって相続が開始したときになって、借金を返済しなければいけないという現実を知ることになるのです。

借金が100万円程度なら、子ども二人で完済することができるかもしれません。

しかし、借金の総額がそれ以上となれば、簡単に返済することはできません。借入額が大きければ、相続そのものを辞退することも考える必要があります。

亡くなった親の借金が返済できない場合

親が亡くなり、財産よりも借金の方がはるかに大きいことが分かった場合は、「相続放棄」という手続きがおすすめです。

相続放棄によって、子どもは最初から相続人ではなかったことと見なされるのです。(民法939条)

相続放棄をすれば、財産を引き継ぐことはできなくなりますが、借金返済義務を免れることができるのです。

しかし、ここで一つ注意しておかなければいけない問題があります。それは、子ども以外に相続人がいた場合、その相続人が借金を引き継ぐことになるからです。

たとえば、父親に兄弟がいるというケースで考えてみましょう。

子ども二人が相続放棄をすると、父親の兄弟が相続することになります。相続するということは、当然、借金も引き継ぐことになります。

父親の兄弟にしてみれば、急に知らない借金を背負わされたわけですから、関係が悪くなることは避けられません。

ただ、父親の兄弟も相続放棄することができますので、借金返済義務から免れることはできるのです。

余計なトラブルを防ぐためにも、子ども二人が相続放棄する前に、父親の兄弟に対して相続放棄する旨を伝えておくとよいでしょう。

亡くなった親に 借金があった場合の 対策とは?

債務整理が必要なの?親の相続後に借金が発覚したときの対策

2019-10-14

債務整理したときのデメリット

相続放棄は、亡くなってから3か月以内に手続きしなければいけません。手続きをおこなう場所は、亡くなった方の最後の住所地となります。

しかし、3ヶ月はあっという間に過ぎてしまいます。気がつけば、相続放棄できないケースもあるのです。

プラスの財産が多ければよいのですが、借金が膨大であった場合には、まともに返済する必要はありません。

「債務整理」によって、借金を減額(免責)することもできるのです。

ただし、債務整理にはデメリットがあります。

たとえば、ローンが組めなくなったり、クレジットカードが使えなくなったりするのです。一般的には、5~10年間は新たな借入ができなくなると考えてください。

それでも、莫大な借金を返済し続けることより何倍も幸せなはずです。通常は相続放棄で考えますが、手続きが間に合わずに借金を引き継いでしまった場合は、債務整理があるということも知っておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

この記事では、借金のある本人が入院した場合や、病気で入院中の親に相続が開始したときの対応についてお話ししました。

どんなに苦しい状況でも、救済策は用意されています。

新たに借り入れして多重債務にならないためにも、公的な手段で解決する方法を選んでください。

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